当店商品のご説明

いまさら聞けない、そもそも黒にんにくって何なの?

●黒にんにくは黒い種類のにんにくではありません

黒にんにく

「黒にんにくと言うものがスゴイらしい」と言われるようになってから数年が経ちます。


 残念ながら、生産に手間がかかり品薄状態が続いている為、凄い凄いと持ち上げられても、未だに黒にんにくは身近な存在にはなっていません。


 そのせいか、「黒い種類のにんにくなの?」「発酵食品なの?」と言ったお問い合わせを頂く事があります。



 黒人にくは、白い普通のにんにくを熟成させたもので、黒いにんにくが畑で採れるわけではありません


 では熟成とは?


 「コトバンク」と言う辞書サイトでは、こう書かれています。


(以下引用)

[名](スル)

1 成熟して十分なころあいに達すること。「機運が熟成する」

2 魚肉・獣肉などが酵素の作用により分解され、特殊な風味・うまみが出ること。発酵を終えたあとそのままにし、さらに味をならすこともある。なれ。「味噌が熟成する」

3 物質を適当な温度などの条件のもとに長時間置いて、ゆっくりと化学変化を起こさせること。

(引用終わり)

出典:https://kotobank.jp/word/%E7%86%9F%E6%88%90-528237 


 黒にんにくの加工は、「3」に当たります。


 にんにくを高温の状態で置いておくと、内部の成分が化学反応を起こし、「メイラード反応」と呼ばれる現象によって黒くなります。


※当店の熟成用室


 箱根の温泉卵が黒いですが、あれもメイラード反応です。


 焼いたお肉や玉ねぎが美味しそうなきつね色になるのも、味噌や醤油の色もメイラード反応のおかげです。


 あくまで、にんにく自身の成分を使って変化するので、菌の力を借りて変化する発酵とは異なります


 一般のご家庭でも、炊飯器を使ってにんにくの熟成は可能で、最近では黒にんにく製造機も発売されていますが、最短2週間も炊飯器を使い続ける必要があり(ご飯が炊けません)、熟成には強いにんにくの香りが伴う為、家庭で行うにはそれなりの覚悟と準備が必要です。



●黒にんにくはにんにくの上位互換

 にんにくはもともと、薬として扱われるほど体に良い食材です。


 日本などは、明治時代ににんにくの調理法を学ぶまで、「にんにくは食材ではなく薬である」と考え、あまり食べなかったほどです。


 アメリカの政府機関が「がん予防に最も良い」と認めた食材もにんにくでした。


 「アリシン」と言う栄養素が強い殺菌力を持つため、傷口に塗ったりすれば消毒剤になり、薬として食べれば悪玉菌をやっつけることが出来るのです。

 また、一般的に言われるように、アリシンは糖質を栄養に変えるビタミンB1を活性化するので、疲労回復滋養強壮に効果的です。


 ところが、にんにくは毒にもなりえます


 強い抗菌作用は、食べ過ぎれば胃や腸の菌を必要以上に殺してしまい、かえって体調悪化に繋がる事も。
 アリシンは刺激が強く、胃が弱い人が無理に摂取すると体を壊してしまうのです。
 また、アリシンは切ったりすり下ろしたりすると「アリイン」に変質します。このアリインが、皆様もご存じのあの独特なにんにく臭の元になっています。


 その為、いくら体に良くても、毎食食べるのは厳しいのではないでしょうか?


 その悪いところを消し去り良いところを何倍にもパワーアップしたのが黒にんにくなのです。


 アリシンを高温で熟成させると、Sアリルシステインと言う成分に変化します。


 このSアリルシステインは、アリシンの上位互換です。殺菌作用や滋養強壮と言った効果をそのままに、過剰な殺菌作用が減り、にんにく臭もほとんど無くなりました


 熟成によってほんのりとした甘みを持つようになり、「美味しすぎてつい食べ過ぎてしまう」と言う声も聞かれるようになりました。


 また、悪い菌やがん細胞をやっつける「NK細胞」を活性化すると言う効果がマウスの実験で明らかになり、注目を集めました。細胞の老化を防ぐ抗酸化作用があることも分かっています。


これだけある黒にんにくの栄養素


 その他、アミノ酸やポリフェノールと言った、にんにくが含む健康成分は、熟成させることで数倍から十数倍の増加する事も分かっています。



●黒にんにくの副作用は今のところ見つかっていない

 現時点で、黒にんにくの副作用は発見されておりません。
 ただ、あらゆる食品は、食べすぎると害になる点で変わりませんので、「早く健康になりたい」と言って、そればかり食べたり、1日に大量に食べるとかえって不健康になります。


 健康に有益なイメージの強いビタミンBも、過剰に摂取すると頭痛や神経障害を起こすと言われていますし、カルシウムに至っては過剰摂取が心臓病に繋がる事があると言う報告が出ています。


 にんにくも、過剰摂取すると一部医薬品の効果を抑制してしまう場合があります。持病をお持ちの方は、主治医と相談の上で黒にんにくをお試しいただくのも良いでしょう。


 黒にんにくがあまりに美味しいので食べ過ぎてしまい、胸やけを起こしたりお腹を下したと言う報告もありますし、 黒にんにくは丸ごと食べると糖質が高い食材です。少量ずつ食べれば無視できる程度ですが、丸ごと食べてしまうと、ようかん一切れと同程度の糖質をとる事に。


 私たちはつい「○○さえすれば健康になれる」「すればするほど健康になれる」と考えてしまいますが、やりすぎは不健康の素ですので、目安を守って美味しく黒にんにくを頂きましょう。




●まとめ

・黒にんにくは黒い品種ではなく、熟成させたにんにく

・にんにくは、抗がん作用疲労回復免疫力強化などに効く元気食材だが、刺激が強く臭いもある。

・黒にんにくはにんにくの上位互換。にんにくの弱点を無くし良いところを強化した。

・黒にんにくの副作用は見つかっていないが、どんな食材も摂りすぎは毒なので、毎日少しずつ食べよう。

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